ジェーンは去りぬ

HERMESのバッグ名の由来は様々ですが、時に人名から名がつきます。
デザイナーの娘や家族というパターンを除けば、世に有名な
2代巨頭は言うまでもなく「バーキン」と「ケリー」でしょう。

(ケリーの記事はコチラ)

イギリス生まれのジェーン・バーキンは女優としてのキャリアを
積むべく1968年に渡仏。そこからのジェーンの人生はフランスの
ファッションアイコンという壮大なスケールへと進化していきます。

折しも戦後の女性解放、ブランドの隆盛、ヌーヴェルヴァーグを
経た後のフランスの地は、ジェーンの中性的な容姿を駆使した
ファッションモデルに最適な素地ができており、彼女の躍進と
フランスのファッション革命はまさに二頭立ての馬車のようでした。

ちなみに1966年にはイヴ・サンローランがプレタポルテのブランド
「リヴ・ゴーシュ」を立ち上げ、既製服の大量生産への道を開きました。
フランスでジーンズが爆発的にヒットしたのもこの時期で、さらには
アメリカから輸入されたヒッピー文化が封建的な社会に反対する若者の
アイコンとして広まっていきました。

ジェーンはパートナーのゲンズブールとともに反体制、反既成概念の
旗手として活躍。女優のみならずモデルとして、歌手としても
精力的に活動をつづけ、ついには生まれの祖国イギリスと、
人生の大半を過ごしたフランスの両国から勲章を授与されるほどに、
そのライフワークは世界的に高い評価を受けたのでした。

ジェーン・バーキンとエルメスの出会いはいまさら
詳しく語らずともよく知られているエピソードですが、
飛行機でたまたま隣に座ったエルメス3代目社長の
ジャン=ルイ・デュマが見るに見かねたという、
ジェーンの荷物でいっぱいなかごバッグというものが
どんなものなのかと言いますと……

これは確かに新しいバッグを贈りたい気持ちにはなります(笑)

ジェーンのために誕生した「バーキンバッグ」は、
いまやエルメスそのものを表すアイコンとなりました。

ただジェーンはバーキンを高級自動車のように神経質に
扱うことはなく、大きくラゲージの口を開けてベルトも外し、
さらにはステッカーを貼ったり数珠をぶら下げたりと、
ここでも反既成概念のスタイルを貫き通したのでした。

ちなみに日本からも旭日小綬章を贈られています。
これは東日本大震災の際にいち早くチャリティライブを
開催し、日仏文化交流の親善に寄与したことが理由でした。


1946/12/14~2023/7/16
R.I.P



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