「エルメス・イン・ザ・メイキング」展

みなさま、こんにちは。朝晩はだいぶ冷え込みが厳しくなってきました。
お天気が良い日のお昼間はぽかぽかしていますが、日が落ちると急に寒くなります。
体調を崩されませぬよう、お気を付けてお過ごしください。

さて、「エルメス・イン・ザ・メイキング」展、見に行かれた方も多いのではないでしょうか。
11/22(火)~11/27(日)の6日間、京都の岡崎にある京セラ美術館で開催されていました。
この時季、京都市内では紅葉も見頃でしたので、観光の合間に訪れた方々もいらっしゃるのでは、と思います。
人気の高さと日程が限られていることから、なかなか予約が取れないのでは、と思っていました。
案の定、最初サイトを訪れた時は予約でいっぱいでしたが、何度かトライしてみると、たまたま空いている時間があり
運良く予約を取ることができました。


予約した時間に訪れると、こちらの看板がお出迎え。テンションが上がります。
入場整理をしてくださっていた男性スタッフが、みなさんツイリーやスカーフを首周りに付けていらっしゃいました。それがまたおしゃれ♪こちらのブログを読んでくださっている男性の方々、ぜひスカーフを日頃のおしゃれに取り入れてみてはいかがでしょうか。


スカーフ(カレ)のシルクスクリーン版を作成するため、色ごとにパーツを分解する作業をされている職人さんです。まず、デザイナーさんの原画をパソコンに取り込み、色ごとに分解していかれます。1枚のスカーフに約10種類の色が使用されているそうで、例えば「茶色」のパーツだけをまず写真のようにタッチペンで1つずつ「なぞって」いかれます。写真は拡大していますので、スカーフのほんの一部しか映っていません。こちらの何十倍?何百倍?ものパーツを手作業でなぞっていく・・・気が遠くなるようなお仕事です。また、同じ「茶色」でも、グラデーションを付けるためにはまた別の版を作成するそうで・・・見せていただいたデザインは、日本人の男性アーティストの作品でしたが、実に43枚の版を作成したそうです。
1枚のスカーフにかかる作業時間は1000時間!30名の職人さんがいらっしゃって、エルメスは年に2回(春夏・秋冬)それぞれ10種類ずつ新作を発表し続けています。もう、尊敬の念しか抱けません。スカーフに必ず記載するものは「タイトル」「エルメス パリ」「コピー ライト エルメス」だそうで、アーティストのお名前を記載するかどうかはアーティストにゆだねられる、とのこと。
既にカレをお持ちの方々、また、店頭にご来店の方々はタイトルやアーティストの名前など、ぜひ探してみてください。


続きまして、時計のコーナー。それぞれがとても小さなパーツを、ルーペを通して組み立てていかれます。
こちらは「H08」という腕時計の自動巻きのムーブメント。ローターには「パティスリー エルメス」と呼ばれる、多数のHの文字の刻印が施されています。腕時計のムーブメントのパーツは裏蓋に隠れて見えないので美しさにこだわらなくても良い部分ですし、実際そのような腕時計が多いですが、こちらの腕時計はシースルーバックなのでそこまで美しさにこだわっていらっしゃるんですね。テンプ・ガンギ車・アンクルを組み立てる作業も見ることができました。とても小さく繊細なパーツを迷いなくさらっと組み立てていかれる様にただただ拍手(心の中で)。以前研修で自動巻きムーブメントを組み立てる経験をさせていただき、テンプが納まって全体的に動き出した時には感動ものでした。迷っているとひげゼンマイが伸びてしまったり、ネジを何度も納め直したり締め直したりするとパーツに傷をつけてしまいますので、大変難しい作業なんです。それこそくしゃみなんてできません(笑)。エルメスの時計職人さんの華麗な技術に、思わず息を止めて見入ってしまいました。


皮革製品作りのコーナーでは、ケリー28 セリエ(外縫い)のマチの部分を手縫いされている光景を見ることができました。左右の手を交互に使って、一目一目手縫いされています。もちろん目盛りや線はついていません。職人さんの精確な指使いは、感心するしかありませんでした。エルメスのバッグをお持ちの方もそうでない方も、ぜひ縫い目にも注目してみてください。機械で縫っているわけではないのに美しい縫い目。すべて手作業。これだけ時間と手間がかかっているからこそ、エルメスのバッグは価値があり愛されているのですね。


最後に、鞍作りのコーナーをご紹介します。日本では乗馬の文化がヨーロッパに比べると浸透していませんので需要があるのかな?と思っていましたが、オリンピックなどの障害飛越や馬場馬術などで使われているとのこと。なるほど、です。
鞍の製作はすべてオーダーメイド、1つの鞍に1人の職人が携わり、約30時間かかるそうです。一人前の職人になるまで2年間かかるとおっしゃっていました。通気性を良くするために「H」のパンチングが施されています。こちらのパンチング、どちらかで見たことはありませんか?そうです、バッグの「エヴリン」です。馬具工房として創業したエルメスは、馬具で使用されているモチーフを他の製品に使用することはよくあるんだとか。鞍のこちらのパンチング、表からは見えないところに施されており、なかなか目にすることがないと思います。貴重な体験でした。

他にも、手袋作りでのこだわりやペンダントトップに使われているバッファローホーンなど、見どころ満載で本当に充実した時間で、ますますエルメスの製品に尊敬と憧れの念が強くなりました。他にご来場の方々も、とても興味深そうに目をキラキラさせてご覧になっていらっしゃいましたし、職人さんへの質問も多数出ていて、みなさま(職人、スタッフ、お客様)のエルメス愛をしみじみ感じた空間でした。また、印象に残ったことのひとつとして、職人さんの手がみなさんきれいなんです。職人さんの手って、傷やマメがあるような勝手なイメージでしたが、美しい製品を扱っていらっしゃるからこそご自身の手をきれいに保っていらっしゃるのでしょうか。それから、比較的お若い職人さんが多かったです。日本でも職人さんの高齢化が進み後継者不足と言われていますが、エルメスの未来は明るい♪と感じました。これからもずっとずっと素敵な製品を作り続けていただきたいです。

この6日間、朝から夕方まで毎日お客様に「魅せて」くださったエルメスの職人さん、スタッフのみなさま、本当にお疲れ様でした&貴重な経験をありがとうございました。「エルメス・イン・ザ・メイキング」展は今後も引き続き世界各都市で開催されるそうですので、今回行くことができなかった方もいつかどこかの都市でご縁があれば、と思います。

本日も最後までご一読いただきありがとうございます。
来月12/18と12/25は営業いたしますので、今まで日曜日しかご都合が合わなくでご来店を断念されていたみなさま、
この機会にぜひお越しください。スタッフ一同、みなさまのご来店をお待ちしております。
また、ご来店の際「トイレを貸してください」とおっしゃるお客様が多いのですが
あいにくよちか店舗にはご利用いただけるトイレはございません。あしからずご了承ください。

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